この腕はひとりのために

不意に目が覚めた。
いつの間にかこんなにも夜が深くなっていた。 「んっ…」
俺の腕の中で小さな体が動いた。
でも、すぐに規則正しい息が聞こえてきた。
俺の腕にしがみ付いて、安心して寝ている笙子。
俺の何よりも大切なもの。
「お前がいないのは、考え付かなくなってきている。おかしなものだよな」
聞こえるか聞こえない位の声で呟く。
こいつと出会って色々と世界が変わっていった。俺もこいつも。
色々とあったがいつもこいつは、俺を信じてくれた。
俺の帰る場所になっていた。
だから、この腕はお前のだけに。笙子の為に明けとおくよ。
そう思いながら、俺はもう一度、笙子の体をやさしく抱きしめて目を閉じた。
この幸せなひと時を感じながら…



・・・描(書)き逃げしていいでしょうか?
あーう、すみません。初めは2人とも何も着てませんでした(^^;
それだと裏行きになりそうなのでパジャマを…
しかしうちの土浦、手が早いですね(自分のせいでしょうが…)