土浦梁太郎お誕生日企画

2日前…

日野香穂子・天羽菜美・冬海笙子の3人は、喫茶店のテラスで楽しくお茶をしていた。

「ねぇ、ねぇ、笙子ちゃん」
「はい、何でしょう?菜美先輩」
飲みかけてたティーカップを静かに置いて、返事をする。
「明後日ってさぁ、誕生日だよね。土浦君の」
「あー、そう言えばそうだ。よく覚えてたねぇ、菜美」
「まっ、報道部ですから。その辺はねぇ…」
そう言いながら、チラッと横に座ってる可愛い後輩を見てみると、ほんのりと顔が赤く染まっている。
「で、誕生日プレゼントは決まったの?笙子ちゃん?」
「えっと、一応は…でも、気に入ってもらえるか分からないですけど…」
「えー、そんな事無いよ。笙子ちゃんからのプレゼントなんだから」
「そうそう、香穂の言うとおり。言い方悪いけれど、何を貰っても喜ぶって」
「そうですか?…そうだったらいいんですけど…」
そう言いながら、赤くなって俯いてる後輩をみていて、日野香穂子と天羽菜美の2人は、ある事を思った。
「ねぇ、菜美。私さぁ、一番土浦君が欲しいものが分かったんだけど…」
「あら、奇遇ねぇ。私も同じ事思ったわ」
2人は、顔を見合わせて、頷いた。
「ねぇ、笙子ちゃん。私達からも土浦君にプレゼントをあげたいんだけど、いいいかな?」
「えっ、はい。先輩も喜ぶと思います」
「でもね、笙子ちゃんの協力が必要なのよ。いいかな?」
「?はい、構いませんけど?」
「うん、じゃぁ、当日楽しみだね、菜美」
「写真の方は任せて!」
「?」


当日…

「土浦君!」
「ああ、日野と天羽か。何だ、こんな所に呼び出したりして?」
「いやー、今日、誕生日でしょう?」
「えっ、ああ。そうだけど」
「でね、私達からの最高の誕生日プレゼントをあげようかと思ってね」
「えっ?何を…」
「はい!」
「きゃー!」
「?!笙子!?」



「ナイスキャッチ!返品、不可だからねぇ!」
「じゃぁ、お邪魔虫は消えますか?香穂」
「菜美、写真は撮った?」
「もちろん!じゃぁねぇ、土浦君」


「…すみません、先輩…あの…」
リボンがぐるぐる巻かれてる冬海は、顔を真っ赤にして土浦の腕の中にいた。
いわゆるお姫様抱っこの状態で…
「…プレゼントか…」
「あの?先輩?」
「貰ってもいいのか?」
「えっ?あの…」
「…冗談だ。ほら、リボンを取ってやるから」
「…あの、貰ってくれませんか?プレゼント…」
「えっ?」
「えーと、お誕生日、おめでとうございます。梁先輩」
「サンキュウ、笙子。今までで、一番な誕生日になりそうだ」


さてさて、土浦は笙子ちゃんをお持ち帰りしたのでしょうか?
その後、書くと裏行きになるのでストップです。(^^;
珍しく、土浦君のお誕生日をお祝いできました。
(毎年、夏コミの原稿があるんで忙しいのよね、この時期)

土浦梁太郎誕生日フリー企画でした。
今は、お持ち帰り禁止です。